(ネタバレ注意)映画レビュー 「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」
この映画のタイトルを観て「なんだこのタイトルは!?」と思われる人もいるかも知れません。そういう方のためにまず私がこの映画を観ようと思った経緯から説明したいと思います。
この映画のタイトルの元ネタはYahoo!知恵袋でkkajunskyという方が、彼の奥さんがいつも死んだふりを仕掛けて来て困っていると質問をしたことがきっかけです。
この方の奥さんのユーモアや質問の面白さから有名になりました。又、ボーカロイドが流行った2010年にはほぼ日PさんというボカロPにより楽曲化・PHP研究所からichidaさんにより漫画化もしました。
私がこのタイトルを知ったのは4〜5年前私が中学生の頃に起こったボカロブームがきっかけでした。そこから、この楽曲にはまり、コミックスもお気に入りです。
そのような経緯から、この映画を観ようと思いました。
ストーリー
この映画はichidaさんのコミカライズを実に忠実に再現している作品でした。コミックスは、特にこれと言って大きな事件が起こるようなストーリーではなく夫婦の日常をゆるーく描かいた作品なので映画もとてもゆるーくえがかれていました。
ストーリーとしては、奥さんが主人公の仕事帰りにいつもイタズラ半分に死んだふりをしかけて主人公は「なんでこんなことをするのだろう?」と理由と謎を追求するようなストーリーとなっています。途中にホームパーティーを開く展開や妻の実家に帰る展開などはありますが、基本的にまったりと夫婦の日常を描いた作品となっていて所々に笑い所もあるので、忙しい日々に疲れて休憩・癒しが欲しいと言う人におすすめしたい作品でした。
映画をぼーっと見てると榮倉奈々さん演じるちえさん(奥さん)がとてもかわいく見えてきますw
感想
私は、 この映画をボカロ曲・漫画を予備知識として観てきました。一般受けするように映画中にボカロ曲は流さないかもなと心配していましたが、冒頭も冒頭タイトルが映るぐらいの時に堂々とボカロ曲を流していてこの作品にとても好感が持てました。又、エンディングにもふんだんにこの緩くて好きだったichidaさんの絵が使われていたので昔からのファンにとっても満足な作品だったと思います。
家にある単行本の背表紙
また、最後の結局なんで妻は死んだふりなんかしていたのかって1番大事なシーンが風に邪魔されて聞こえないってシーンも私が事前に観た映画レビューでは酷評でしたが私は受け取り手である私たちの想像力が広がっていい手法だと思いました。
私個人意見としてはほぼ日Pさんの楽曲の歌詞にもある通り「家に帰った僕を待ってる 妻の演技見ることが 僕ら二人の愛の形ならば それはそれでありだろう〜♪」って事なんじゃないかなぁと思っています。
とても、癒されていい映画だったので是非皆さんも観てみてください。